テニスをやってて一番の悩みはなんですか?
おそらくですが、かなり多くの方が、
・安定したサーブが打てない
・サーブの打ち方やコツがわからない
など、サーブに関して悩んでるプレーヤーが多いと思います。
残念ながら私もその1人です。でした?
今回はそんなあなたの悩みを解決してくれる
を紹介します。
テニス丸ごと一冊サービス
「テニス丸ごと一冊サービス」は亜細亜大学教授・テニス部総監督の堀内晶一先生が書かれてる本です。
著者(以降、堀内先生)はテニスマガジンで連載してたり、他にもテニスに関する色々な本を出されてますので、テニスをされてる方でしたら名前をご存知の方は多いと思います。
この本は堀内先生による、いいサービスを打つというだけのために書かれた、本当にサーブのことしか書かれていない本になります。
およそ230ページ超のボリュームになっていて、読み応えがありますが、サーブで悩んでいる、サービスのレベルを向上させたいという方であれば初心者~テニス歴の長い方のどなたでも一読すべき良本だと思います。
サービスの基本はナチュラルスピンサーブ
表紙のサブタイトルは「もっといいサービスは必ず打てる!」ですが、中身は「サービスの基本はナチュラルスピンサーブ」を提唱し、ロジャー・フェデラーのサーブの例や、トッププレーヤーに共通するフォームの話などを交え、ひとつの打法で七変化するサービスを身に着ける為のヒントがたくさん詰まった本になってます。
本物の正しいサービスを身に着ける為の、基本や練習方法などを6章に分けて紹介してます。
はじめに ピックアップPart.1 サービスの正しいイメージをインプット
~サービスがよいプレーヤーの絶対条件~
Part.2 サービスの戦術&戦略
~サービスを打つ前に~
Part.3 必ずうまくなる効果的練習
~達成型練習のすすめ~
Part.4 これを知らなきゃ始まらない
~サービスの基本を知る~
Part.5 ラケットを置いて始めよう
~体の使い方を覚える~
Part.6 ついてしまった癖を直したい
~サービスの欠点・弱点解消講座~
おわりに みんな本物(テニス)を目指そう
テニス丸ごと一冊サービス テニスなるほどレッスン (Tennis Magazine extra)
サーブの打ち方での重要ポイント
サービスの基本と言えば、一つはコンチネンタルグリップです。
この本でもサーブの打ち方に関する初めのチェックポイントとして、「まずはコンチネンタルグリップで打つこと」をあげてます。
但し、この本での大きな特徴は、そのコンチネンタルグリップの握りの違いです。
一般にコンチネンタルグリップと言うと、ラケットを地面に対し垂直にして、包丁又はカナヅチを握るようにグリップを握ると教わります。
ですので、よく「包丁(トンカチ)と同じ持ち方」だよと教わった方も多いと思います。
これらのコンチネンタルグリップは、下の画像で言うと親指と人差し指で作るV字が1番のところにくる持ち方です。
一方、本書でのコンチネンタルグリップは更に一段薄くなり、V字を8番に当てて握ります。
この二つのグリップの大きな差は、ボールを打つ瞬間の当たり方です。
一般的にコンチネンタルグリップと言われてるグリップの打ち方だと、インパクトの瞬間に手首がまっすぐに伸びてラケット面がボールの当たるのでフラット気味になります。
しかし、本書のコンチネンタルグリップの場合、腕が回転している途中でラケット面が斜めにインパクトがあるので、自然と回転(ナチュラルスピン)がかかるようになります。
私もこの本に出合うまでは、V字が1番のところにくる握りをしており、サーブ安定の為にスピン系のサーブにトライしても、回転のかかった球を満足に打てませんでした。
しかし、このグリップ(親指と人差し指で作るV字を8番に当てる)で打つのを試したら、スピンや回転を簡単にかけて打つことが出来ました。
正直、初めの頃はちょっと衝撃というか感動物でした(^^)
ちなみに、実際にこの2つの握りをした場合がこちらです。
左(黒枠)が「包丁握りのコンチネンタルグリップ」をした場合で、これだとラケット面が地面に対し垂直になります。
一方、右(赤枠)が「本書のコンチネンタルグリップ」で、親指と人差し指で作るV字を8番に当てて握るとラケット面が上を向くのが特徴です。
まとめ
本の内容に関しては基本となるグリップを中心に書きましたが、他にもこの「テニス丸ごと一冊サービス」では、
正しいコンチネンタルグリップで握った場合のスタンスはクローズドスタンスが基本となることやそのメリット、サービスのフォームの細かい説明などなど、正しいサービス・本物のサーブをマスターする為の様々なことが書かれてます。
私がこの本を読んで、サーブの際のグリップとフォームの見直しに着手してから二カ月ほどたちました。
無論、まだまだ試行錯誤しており、正しいサーブをマスターしたと胸を張って言える段階ではありませんが、大きな改善点の一つとしてダブルフォルトへの恐怖がかなり減ったのと、練習すればするほど、徐々に良くなっていると感じてます。
最初に試した頃は、グリップもフォームも打ちなれないので、打ちづらいと思いましたが、サーブは今までより簡単に入るし、打点が少し変わることで回転も様々となりました。
結果、初めの頃に色んな打球を打てて、これまでのサーブとの違いを実感出来たのも、この本のサーブを身に着けようと思えた一つでした。
サーブに悩んでる方でしたら、是非一度は読んで欲しい良書、いや必読の素晴らしい本だと思います。
騙されたと思ってでも、一度読んでみて下さい。
最後に、この本はかなり詳しく解説されていますが、それでも時折り動きのあるお手本を見たいなと思う時があります。
基本的には同じ内容のようですが、「テニス丸ごとサービス」というDVD版も発売されてます。
決してお安くはないので、もし本とDVDがセットで今のDVDくらいの価格で販売されてたら、買っても良かったのにと正直思いました。
購入を悩んだりもしましたが……結局今でも私はDVD購入に至ってはいないのですが、YouTubeで「テニス丸ごとサービス」などで検索すると、各章のごく一部・冒頭部が見れるコマーシャル動画が存在します。
残念ながら本を読んでないと少しピンと来ないと思いますが、私はこのYouTube 動画を観て、今のところDVD購入の代わりくらいにはなりました。
実際にDVDを購入された方は「本だけでは理解できなかった部分理解できた」など好評のようですが、私と同じように本を持ってて、DVD購入を検討されてる方であれば、少しは役立つと思いますので、こちらを一度見てみるのもオススメです。
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